【四毒抜きのすすめ】フィジーク選手がプロテインとサツマイモを疑う理由。小麦・油・乳・砂糖を抜く効果とは?

こんにちは。
日々のトレーニングと食事管理に励んでいる皆さん、調子はいかがでしょうか。

フィジーク競技に取り組み、体作りを生活の中心に置いている私ですが、先日ある本を読んでこれまでの常識を根本から揺さぶられるような衝撃を受けました。

その本とは、吉野敏明先生の著書『四毒抜きのすすめ』です。

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私たちトレーニーやダイエッターにとって、「筋肉のためにプロテイン(ホエイ)」「減量中の炭水化物はサツマイモ」というのは、疑いようのない正解だったはずです。しかし、この本ではそれらが「日本人を病気にする原因(毒)」になり得ると指摘されています。

  • 「良かれと思って飲んでいたプロテインが、実は腸を荒らしていたら?」
  • 「ヘルシーだと思っていたサツマイモが、砂糖と同じ快楽物質を出していたら?」
  • 「3時のおやつやイベントのケーキが、企業のマーケティングによる洗脳だとしたら?」

もしあなたが、食事管理を頑張っているのに「なぜかニキビが治らない」「体がだるい」「関節が痛む」「メンタルが安定しない」といった不調を感じているなら、それは「4つの毒」が原因かもしれません。

この記事では、現役のフィジーク競技者である私が『四毒抜きのすすめ』を読み解き、なぜ小麦・植物油・乳製品・甘いものを抜くべきなのか、そして私たち日本人に本当に合った食事とは何なのかを、競技生活での実体験や独自の考察を交えて解説します。

目次

1. そもそも「4毒」とは何か?なぜ日本人の体に合わないのか

吉野先生が提唱する「4毒」とは、以下の4つの食品を指します。

  1. 小麦(グルテン)
  2. 植物油(サラダ油などの加工油・トランス脂肪酸)
  3. 乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ)
  4. 甘いもの(砂糖・果糖ブドウ糖液糖・人工甘味料)

これらは現代の食生活において「当たり前」に存在するものばかりです。

しかし、本書ではこれらが「現代病の元凶」であると断言しています。

日本人は「欧米人」ではない

なぜ、これらが「毒」になるのでしょうか?最大の理由は「日本人の遺伝子と歴史」にあります。

私たちは長い歴史の中で、米や魚、大豆、野菜を中心とした食生活を送ってきました。小麦や乳製品、油を大量に摂取するようになったのは、戦後のごく最近のことです。
つまり、私たちの体(遺伝子)は、まだこれらの「新しい食材」を分解・処理することに適応できていないのです。

その不調、実は「食事」が原因かも?

処理しきれない食材が体内に入ると、体は炎症を起こします。本書では、以下のような不調の原因になると指摘されています。

  • 身体的な不調: ニキビ、リウマチ、腰痛、肩こり、虫歯、アトピー性皮膚炎
  • 精神的な不調: うつ、無気力、イライラ

私自身、フィジーク競技者として体を酷使する中で、時折感じる関節の痛みや肌荒れがありました。「トレーニングの疲れかな?」と思っていましたが、これらも実は食事による炎症が関わっていた可能性があります。

「腸活=ヨーグルト」という勘違い

特に衝撃だったのが「乳製品」です。
「お腹の調子を整えるためにヨーグルトを食べる」という人は多いですが、実は日本人の多くは乳糖を分解できません(乳糖不耐症)。

本書では、日本人には動物性の乳酸菌(ヨーグルト)ではなく、植物性の乳酸菌が合っていると説かれています。
具体的には「ぬか漬け」などの漬物です。昔ながらの日本食に含まれる食物繊維と発酵食品こそが、私たちにとって最強の腸活だったのです。

2. トレーニーへの衝撃!良かれと思っていた「定番食材」の落とし穴

私たちフィジーク競技者やダイエッターにとって、「タンパク質=プロテイン」「炭水化物=サツマイモ」は鉄板の組み合わせでした。

しかし、『四毒抜きのすすめ』を読み、さらに体のメカニズム(生理学)と照らし合わせた結果、私はこれらとの付き合い方を大きく見直すことにしました。

【プロテイン】「流動食」では代謝が上がらない?

本書では、プロテイン(特にホエイ)は乳製品であり、カゼインやホルモン剤のリスクがあるため推奨されていません。

これに加えて、私自身のフィジーク競技者としての視点からも、「プロテインの飲み過ぎ」には懐疑的です。その理由は「DIT(食事誘発性熱産生)」にあります。

💡 フィジーク選手としての独自考察

プロテインは「流動食」であり、噛まずに飲めてしまいます。しかし、人間は本来、固形物をしっかり「咀嚼(そしゃく)」することで代謝が上がり、カロリーを消費します(これをDITと呼びます)。
楽をして摂取する栄養よりも、肉や魚をしっかり噛んで食べる方が、減量効果も腸への優しさも上だと私は考えています。

【サツマイモ】もはや「野菜」ではなく「スイーツ」

「減量中のカーボ源はサツマイモ!」という常識も、疑う必要があります。
最近のスーパーで売られているサツマイモやカボチャを食べて、「甘すぎる」と感じたことはありませんか?

近年の品種改良により、野菜の糖度は異常に高くなっています。中にはチョコレートよりも糖度が高いサツマイモもあり、もはやこれは野菜ではなく「スイーツ」です。

以前ご紹介した書籍『世界最新の太らないカラダ』でも解説しましたが、肥満ホルモンである「インスリン」を急上昇させる食品は、たとえ自然なものでも脂肪蓄積の原因になります。

シビアな減量期に「甘いから」といって高糖度の芋を食べ続けるのは、減量の停滞を招く恐れがあります。

【要注意】キムチは「発酵食品」だからOK?

ここでよくある疑問が「ヨーグルトがダメなら、キムチなら植物性乳酸菌だから良いのでは?」という点です。

結論から言うと、スーパーで売られている一般的なキムチの多くはNG(毒)です。
なぜなら、パッケージの裏面を見てみてください。

  • 果糖ブドウ糖液糖
  • 砂糖
  • 増粘多糖類

これらが原材料の上位に来ていませんか?
市販のキムチの多くは、発酵させて酸味を出しているのではなく、「砂糖と添加物の液に漬け込んだだけの浅漬け」なのです。これでは植物性乳酸菌のメリットより、砂糖(4毒の一つ)のデメリットが上回ってしまいます。

もしキムチを食べるなら、砂糖不使用でしっかり発酵している「本場のキムチ」を選ぶか、やはり日本古来の「ぬか漬け」や「味噌汁」を選ぶのがベストな選択と言えるでしょう。

3. その不調、「甘いもの」によるドーパミン中毒かも?

「甘いものを食べると幸せな気分になる」。
誰もが経験することですが、本書ではこの幸福感こそが「脳を壊す罠」であると警告しています。

「努力のドーパミン」と「快楽のドーパミン」

本来、脳内快楽物質であるドーパミンは、何かを成し遂げた時の「報酬」として分泌されるものです。

  • 厳しいトレーニングをやり遂げた時
  • 仕事を頑張って目標を達成した時
  • ゆっくりお風呂に入ってリラックスした時

これらは「適正な努力や行動」の結果として得られる健全なドーパミンです。
しかし、砂糖や甘いものは、何の努力もなしに、ただ食べるだけで脳に強烈なドーパミンを放出させます。

これは覚醒剤やアルコールと同じ依存のメカニズムです。「手軽な快楽」に脳が慣れてしまうと、本来の健全なドーパミンでは満足できなくなり、「もっと甘いものをくれ!」と脳が暴走(中毒)状態になります。

本書で指摘されている「うつ病と砂糖の関連性」も、この血糖値の乱高下と脳内物質の枯渇が大きな要因の一つです。

私たちは「マーケティング」に食べさせられている

「でも、甘いものを食べるのは文化でしょう?」と思うかもしれません。
しかし、歴史を紐解くと、これらが巧妙な「マーケティング戦略」であることに気づかされます。

本書でも触れられていますが、江戸時代には「3時のおやつ」などという習慣はありませんでした。現代の私たちが当たり前だと思っているイベントも、実は企業が商品を売るために仕掛けたものです。

⚠️ 企業のマーケティングの罠

  • 🍫 バレンタイン・ホワイトデー ⇒ チョコレート会社の戦略
  • 🍰 クリスマス ⇒ ケーキとケンタッキーを食べる日という刷り込み
  • 🎂 結婚式 ⇒ ウェディングケーキという演出

これらは「伝統」ではなく「商業」です。
「記念日だから食べなきゃ損」と流されるのではなく、「これは企業のマーケティングだ」と冷静に見抜く視点を持つことが、4毒から身を守る第一歩です。

自分の体とメンタルを守るためには、周囲の空気に流されず「私は食べない」と決める強さも、フィジークという自分自身と向き合う競技を通じて私が学んだ大切なことです。

4. まとめ:100%は無理でも、意識を変えれば体は変わる

ここまで、吉野先生の『四毒抜きのすすめ』の内容と、フィジーク競技者としての考察をお伝えしてきました。
「あれもダメ、これもダメで食べるものがない!」と感じた方もいるかもしれません。

しかし、大切なのは「知った上で選ぶ」ことです。
「体に良い」と信じて毒を摂り続けるのと、「これは毒だけど、今日だけは楽しむ」と割り切って食べるのとでは、体へのダメージも精神的な影響も全く違います。

【裏技】「甘い香り」で脳を満足させるテクニック

最後に、甘いものがやめられない方へ、私がいま実践している「独自の対策」を一つ紹介します。
それは、「甘い匂いの香水を活用する」ことです。

🧴 食べる代わりに「香る」

私は最近、甘い香りの香水を3つ購入しました。
甘いものを食べたい欲求は、実は体の飢餓ではなく「脳が快楽(ドーパミン)を求めている」だけのことが多いです。

そこで、物理的な毒(砂糖)を体内に入れる代わりに、甘い香りで脳をリラックスさせてあげます。
これなら「腸を汚さず、インスリンも出さず、脂肪もつかない」まま、精神的な満足感を得られます。
(※空腹時に嗅ぐと逆効果になることもあるので、リラックスタイムに使うのがおすすめです!)

まずは2週間、抜いてみませんか?

いきなり一生やめるのはハードルが高いですが、「まずは2週間」と決めて、小麦と砂糖を抜いてみてください。

体が軽くなる感覚、肌の赤みが引く感覚、朝の目覚めの良さ。
その変化を一度でも実感できれば、もう以前の食生活には戻りたくなくなるはずです。

企業のマーケティングや常識に流されず、自分の体にとって本当に必要なものを選ぶ。
その賢い選択が、理想の体と健康を作る最短ルートになるはずです。

5. 読者からよくある質問(FAQ)

Q. 4つすべてを一度にやめるのは難しそうです…。

A. 最初は「小麦」と「砂糖」の2つを意識するだけでも体感は変わります。

ストイックになりすぎてストレス(コルチゾール)が溜まるのも良くありません。まずは「家にある調味料を見直す」「朝食のパンをご飯に変える」といった、できる範囲から始めてみてください。

Q. 減量中なので、カロリーゼロの「人工甘味料」なら大丈夫ですか?

A. 残念ながら『四毒抜き』の観点ではNGです。

人工甘味料は血糖値を上げないものの、腸内環境を悪化させたり、脳が「甘いのにエネルギーが入ってこない」と混乱して食欲が増進したりするリスクが指摘されています。

甘みへの依存を断つためにも、人工的な甘さは避けるのが無難です。

Q. 記事にあった「香水」は本当にダイエットに効果がありますか?

A. はい、私の実体験として非常に効果を感じています。

甘いものを食べたい欲求の正体は「脳のドーパミン不足」であることが多いです。好きな香りで脳をリラックスさせることで、不思議と「食べなくてもいいや」と落ち着くことができます。

まずは雑貨屋などで好きな香りを試してみてください。

Q. 飲み会や付き合いの食事はどうすればいいですか?

A. その場は割り切って楽しみましょう!

大切なのは「日常」です。週1回の飲み会で毒を摂ったとしても、残りの週6日をクリーンに保てば体は修復してくれます。

「付き合いだから仕方ない」と楽しみ、翌日からまた切り替えるメンタルが継続のコツです。

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この記事を書いた人

30歳からフィジーク選手としてトレーニングに励んでいます。世の中に正しいボディメイク情報を発信するために活動しています💪

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